両親は皆、子供を育てているとその成長の早さに驚かされるだろう。だからこそ、出来るだけそのひとときを記録に残しておきたい。なぜなら、やがて彼らは成長し大人になり、家を離れ、自分の人生を歩むようになるのだから。
これからご紹介する父親とその娘は、思い出を出来るだけどうにかして残しておきたいと思った。35年もの間ずっと。フー・ヤジンと娘のフー・フーは、毎年、同じ湖の同じ場所の前で写真を撮ることにした。そう、父が娘の成長と共に年老い、娘が美しく成長し、彼女の人生を歩んでいくその日まで。
1980年 始まりはここから
これが父親のヤジンと娘のフーが初めて撮った写真だ。この時、彼らは、中国の地級市鎮江市に旅行に来ていたのだ。この写真が、彼らの全ての始まりなのだ。
この写真の撮影後、父親は現像した写真を見て、時の流れを感じられる何か特別なことをしたいと思った。そこで彼は、これから毎年この場所の同じ位置で、娘と写真を取ろうと決めたのだ。そう、始まりは父のアイディアだったのだ。
1981年 フー・フーは、2歳に。
父親の決めた計画に従って、翌年の1981年にも彼らは、また鎮江市に戻ってきた。父と娘のフーは、昨年と全く同じ場所に立って、誰かに(ほとんどが奥さんに)この写真を撮ってもらったのだ。
フー・フーは、昨年よりカメラにずっとカメラに焦点を合わせている。彼女は、にこやかに笑い、誇らしげに父親と手を繋いでいる。彼女の髪の毛は、可愛らしくカットされており、父親のヤジンは27歳になったが、昨年の26歳の時と変わらず若く、フレッシュだ。
1982年 大きな変化なく
3歳になったフー・フー。彼女は、昨年とほぼ同じようなワンピースを着ている。彼女は、カメラに向かって笑っているが、この年は、父の手を握っていない。おそらく、昨年よりずっと、個として主張が強くなったのだろう。また、髪型も同じだが、おそらく2歳の彼女より、3歳の彼女は、より多くの経験をしてきたのだろう。
彼女のポーズにも注目してほしい。父の真似をしているのもあるが、どこかちょっと自分のことを誇らしげに感じているような表情だ。
1983年 毎年高くなる身長
フー・フーの髪の毛は、少しだけ長くなったように見える今年の写真。4歳になった彼女は、今年もパフスリーブだ。(母親が毎年、あえて同じようなブラウスを着させているのだろう。)
フーは、とても落ち着いており、幸せそうに見える。この1983年は、彼女にとっても、家族にとっても最高の年だったのだろう。そして、この写真で初めて彼らの背景には、何か塔が建っているのがわかる。もう少し近くで見て、これがなんなのか確かめよう。
1984年 初めてのカラー写真
この写真集の中で、初めて撮られたカラー写真である。そう、フー一家は、カメラを買い換えたのだ!ここに来て、初めて色付きで後ろの塔が確認できると思ったが、それでも、この日の天気は、薄曇りでなかなかはっきりと見ることはできない。
フー・フーは、鮮やかなピンク色のワンピースに、白のサンバイザー、そしておでこにサングラスを身につけている。ボタンダウンシャツを着た父親のヤジンも、どことなく誇らしげに見える。
1985年 海水浴の時間だ!
6歳になったフー・フーは、これまたフリルのついた服を着ているが、今年はブラウスではなく、紺色に白い水玉模様の水着である。父のヤジンも、トレードマークのボタンダウンのシャツを脱ぎ捨て、泳ぐ準備は万端のようだ!
どうやらこの親子は、後ろの川で水しぶきをいっぱいあげて、これから泳ごうしているようだ。だって、二人でゴーグルまでお揃いなんだもの。ここまで成長したフー・フーは、1枚目の写真とは、似ても似つかないくらい成長したが、父のヤジンは、全く歳をとったように見えないから驚きだ。
1986年 マッシュカットにした年
1986年のこの年は、可愛らしい髪型のフー・フーは、どこかボールの様なマッシュカットに変身した。あ、忘れちゃいけないのは、80年代にはこの髪型は、一般的だったこと!しかし、もはや彼女の象徴とも言えるフリル付きのワンピースは、この年も健在。今年はおしゃれに赤のスカーフまで巻いている。
赤いスカーフのおかげで、この髪型もどことなくおしゃれに見える。父の腕には、今年も変わらず腕時計がしてある。差し込む光と影が、この写真をより味のある一枚にしてくれている。
1987年 小学生のフー・フー
8歳になったフー・フーは、きっと小学校の生活が楽しくなってきた頃だろう。去年までのマッシュカットの彼女は、もうそこにはいない。そして、なんとフリル付きのブラウスをきた彼女も、もうそこにはいないのだ。
それでも彼女は、差し色に赤を好むところは、まだ変わっていない様だ。今回は、赤のへカチューシャに、赤を基調にしたワンピースだ。父の姿は、今年も特に大きな変化はないが、日差しを防ぐ為のこの写真のサングラスは、どことなくエルトン・ジョン風だ。
1988年 父が着ている服は?
この写真のフー・フーは、特別可愛く見える。また髪の毛を短く切り、服装もまたフリル付きの洋服に戻った様だが。しかし、彼女は身長もだいぶ伸び、ずっと大人っぽくなった。対して、父のヤジンの服装は、今年は少しパンチが効いている。
この時代の服装の流行りだったかもしれないから、コメントは控えたいが、短すぎるズボンにおしゃれハットは、とても印象的なのは間違いない。この格好に靴下とサンダルを合わせなかったことが、せめてもの救いだ。
1989年 新調したサングラス
今さっき、私たちはサンダルに靴下を履いていなくて良かったと話したばかりだった。少なくとも、短すぎるズボンは、今年はやめたようだが!新しい黒のサングラスがとてもキマっている。フー・フーのショートカットは、今年も似合っている。マッシュカットより、このショートカットスタイルの方が、彼女の美しさが際立つ。
それに、彼女の着ている白のセットアップも、とてもかっこいい。この年になると、もはや彼女がコーディネートするのだろうか。しかしながら、川や湖の近くを旅行していて、白いシャツを汚さないでいられることに、私は感銘を受けている。
1990年 新しい時代
今年のこの二人のシンクロしたポーズ!そして、このポージングにどこか見覚えはないだろうか?そう、フー・フーが一歳の時に初めて、この場所の前で撮った時の写真である。楽しい時間というのは、本当に過ぎ去るのが早いものだ。
この写真では、フー・フーも父も、どちらもサングラスをかけている。そして、その下に覗かせるどちらの表情も、とても穏やかだ。おそらく、二人はとても良い親子関係を築いているのだろう。
1991年 新たな電子機器に注目
父が決めたこの写真は、本当に時の流れを感じることができる。父ヤジンの腰ベルトにポケットベルが付いているのをよく見ていただきたい。そして、フー・フーも手に何かポータブル・カセットプレーヤーの様な物を持っている。イヤフォンは、この写真の為に直前に外したのだろう。
この親子の成長だけでなく、テクノロジーの変化もこの写真からは伺える。娘のフーは、年頃の12歳にも成長したが、キャラクターのTシャツを着ているところが、まだ彼女の幼さを物語っている。ちなみに、プリントされているキャラクターは、くまのプーさんではないので、お間違いなく。
1992年 彼女の身長は、父親と同じくらいに
13歳になったフー・フーと、39歳になった父のヤジンである。彼女は、二つの小さな髪留めで、髪の毛を器用に留めており、首からは鍵の様なものをぶら下げている。今年の父は、白いシャツにスラックスと、かしこまった格好だ。
フー・フーの身長は、今にも父のことを追い抜きそうだ。この先、彼女が父を追い越すことはあるのか、見届ける必要があるだろう。
1993年 風に吹かれる親子
フー・フーの髪の毛が、風で大きくなびいている。まるでこれから立ち向かう逆風に立ち向かうことを意味している様だ。偶然にも、この年の日本の流行曲は、ZARDの「負けないで」である。この曲のヒットと写真の瞬間は、必然なのだろうか。
娘のフー・フーは、ここからより父に似てきている様に感じる。この写真から分かる笑った横顔なんて、本当に瓜二つだ。
1994年 高校生活の始まり
娘のフー・フーは、15歳になった。つまりは、この写真が撮られている時には、もう高校生活が始まっていたのだ。そう、まさに普通なら思春期真っ只中の難しい年頃なのだ。しかし、メガネに大きめのサイズのTシャツを着た彼女は、決してそんな風には見えない。思春期でも、彼女は家族との楽しい旅行を一緒に楽しんでいる様だ。
この赤いズボンにラスベガスのTシャツは、今ではおしゃれとは言えないが、この時は皆が同じ様な格好をしていた。そう、時代は繰り返される。またこの様な格好が流行る時がくるかもしれない。
1995年 帽子を持ちながら撮った素敵な写真
ネクタイを締めたいつもとは違う、父ヤジン。茶色のベルトも、今まで彼が身につけていたものとは異なり、とても素敵だ。もしかしたら、彼の仕事は忙しくなり、この日は大切なミーティングか何かの日だったのかもしれない。
フー・フーも素敵なジーンズ生地のジャンパースカートをはいている。この格好もとても90年代を象徴する格好だ。そして、この帽子も時代を良く表している。また、彼女は帽子をかぶらず、写真を撮影したのも礼儀のある素敵な女性に育っている証拠だ。
1996年 歯科矯正器具とはおさらば
フー・フーは、ようやく歯科矯正器具とおさらばできた様だ。この2年間、彼女は、歯をまっすぐにする為に、歯科矯正をしなければならなかったのだ。年頃の彼女には、とてもツラかっただろう。ピンクの花柄のシャツに、ハイウェストのジーンズは、90年代を物語るスタイルだが、ハイウェストジーンズは、今年の流行りでもある。正に、時代は繰り返されたのだ。
父は、去年と変わらず、唯一ネクタイの色だけが違う様だ。表情だって、昨年のものをそのままコピーしたかの様に、完璧な笑顔である。
1997年 成長の早さ
1997年に撮られたこの写真は、父のヤジンも既に44歳となり、フー・フーもあっという間に18歳になったようだ。彼女は、もう少女から女性になっていく時だ。彼女の髪の毛は、肩まで伸び、服装もどこかコンサバ系で落ち着きがある。そして、その彼女の服装は、おそらく今まで形成してきた彼女の人格をも表しているのだろう。
父のヤジンは、今年もネクタイを締めた清掃だが、そのネクタイには、花柄が描かれており、なかなかファンキーだ。親子どちらも素敵な雰囲気を醸し出している。
1999年 ミレニウム世代の彼女
1998年は、フー・フーと父のヤジンが、唯一写真を撮ることの出来なかった年である。なぜなら、娘のフーは、海外留学に一年行っていた為、その年の家族旅行には、参加することが出来なかったのである。
その影響もあってか、彼女の髪型も赤いドレスもどことなく垢抜けた様子が伺える。そして、この年からとてもカメラの性能が良くなっている。そう、1999年は、多くの人がカメラに興味を持ち始めた年でもあるのだ。
2000年 シックなネクタイ
まさに、フー・フーはミレニウム世代であることに少し触れたばかりだが、その彼女の格好からも、とてもおしゃれに気を遣っていることが見受けられる。しかし、何よりも注目して欲しいのは、父のネクタイだ。一時期、ファンキーになったネクタイの柄もすっかり落ち着いてしまっている。
ネクタイの話はさておき、フーの前髪は、とても彼女に良く似合っている。21歳になった彼女は、もう飲酒もできる立派な成人女性だ。しかしながら、この写真だけ、父と娘の立ち位置が反対になってしまった。果たして、これには何かワケがあるのだろうか・・・。
2001年 カッコイイ父ヤジン
フー・フーの身につけているルイ・ヴィトンのカバンは、2001年に大流行したものである。父のヤジンの格好は、90年代からあまり変化がないようだが、それでもこの世代の男性のファッションでは、流行の先端をいっている様に思える。父の着ているトミー・ヒルフィガーのポロシャツは、彼にとても良く似合っており、カッコイイ。
そして、フーの髪の毛もここまで長く伸ばしたのは、今までの写真でも見たことがないのではないだろうか?伸ばした髪の毛もとても素敵だが、果たして彼女は、このまま長い髪を維持するのか、注目して見ていきたい。
2002年 もう小さな子供ではない
この写真に映るフー・フーは、もう立派なプロの社会人女性に見える。どうやら、髪の毛を巻くことも彼女は、どこかで覚えた様だ。そして、お化粧も上手にされている。この写真こそ、まさに大人の女性に成長した彼女を捉えた一枚だと言えるだろう。2002年は、きっと彼女にとっても素敵な年だったに違いない。
彼女の父は、まるで年をとっていないように見えるが、彼ももうあっという間に49歳である。まだ、30代とも言えるような若々しさだ。しかし、毎年変わらずポロシャツを着ているその彼は、いつもと変わらない彼らしさを演出しているようだ。
2003年 素敵なファッションの2人
2003年のフー・フーは、どうやら髪の毛を赤く染めたようだ!しかし、だからと言って決して怒っているわけではない。むしろ、ヌードカラーのワンピースに髪の毛の色が良く映えており、とても素敵だ。父のヤジンも、この年はポロシャツを卒業し、白いTシャツにブルーのジーンズと、とても清潔感溢れる素敵なスタイルだ。
多くの男性が50歳になっても、これくらい若くいたいと願うのではないだろうか?それにしても、ヤジンのTシャツ姿を見るのにここまで長くかかるとは・・
2004年 身長の差が明らかに!
この写真からついに、娘のフーは父の身長を追い越していたことが判明した。父のヤジンは少しだけ後ろに引いているように見えるから、同じ身長にも見える。どちらにせよ、最初の写真に比べると娘は、明らかにスラッと身長が伸び、父に追いついたことが伺える。この時には、もう彼女も独自のファションセンスに目覚めていたのだろう。そして、間違いなく数多くのハンドバックコレクションがあるに違いない。
残念ながら父はまた、いつものポロシャツ姿に戻ってしまったが、それでも若々しさには変わりない。おそらく体系がはっきり出るTシャツよりも、ポロシャツの方が好みなのだろう。
2005年 そのカメラはどうしたの?
この写真のフー・フーは、いつも以上にとてもおしゃれにみえる。このワンピースの形は、とても素敵だ。それよりも、まずは父の持っているカメラについて触れておこう。何故、見るからに性能の良さそうなキャノンのDSLRでこの思い出の写真を撮らなかったのだろうか?あえて、そのカメラを持ちながら撮影したのには、何かしら特別な意図でもあったのだろうか?疑問は残るばかりである。
いずれにせよ、フー・フーの眉毛の描き方がこの時代の流行を表していることも忘れてはならないだろう。細く強めに描かれたその眉毛は、まさにその時代の象徴だ。女性は、野暮ったい眉では、いつまでもいられないから大変だ。
2006年 ショートカットに逆戻り
この写真で初めて、父のヤジンが少しだけ年相応に見えることに気が付いたのではないだろうか?どことなく、年齢より少し老けて見えてしまっている。(もちろん彼は、立派に年をとっているのだが) それでも、年齢の割には彼はまだまだ現役で、賢く洗練されているように見える。
娘のフーは、また髪の毛を短く切ったようだ。そして、また新しいハンドバックを手に持っている。この写真の中で、一度も同じハンドバックが写っているのを見たことがないのではないだろうか。うん、彼女は彼女の道を歩いているようだね。
2007年 3人になった家族写真
2007年、フー・フーはとっても美しい女の子を出産していたようだ!もちろん、この新たな赤ちゃんもこの家族写真に写りこむ必要がある。ヤジンは、ついに娘の父だけではなく、おじいちゃんになったのだ。そして、三世代揃ったこの写真は、彼にとっても、とても感慨深い写真になったに違いないだろう。
しかし、この新たな生命が家族に加わったことは、フー・フーの第一章にしか過ぎない。それにしても、孫を抱いているヤジンの姿は、とても誇らしくそして、おじいちゃんとなった彼の人生を盛大に謳歌しているように見える。フー・フーの子供は、なんて可愛いらしいのだろうか。
2008年 小さな命も成長
一年に一回のこの記念写真は、彼らにとっても特別な時間なのだろう。そして、どれだけの成長の変化を一緒に追ってくることができたのだろうか。そして、その子供の成長の早さは、今度はフー・フーの子供にも言えることだろう。
ハンドバックが大好きだったフー・フーももう立派なお母さん。今では、大きなおむつバックを肩から下げるようになっている。そして、この写真の中で、最も素敵な格好をしているのは、なんといってもこの可愛いらしい赤ちゃんだろう。おそらく、彼女もまた母親からファッションセンスを受け継いだのだろう。
2009年 毎年確実に成長する家族
おそらくこの年は、寒い季節に写真を撮ったのだろう。それは、父ヤジンがジャケットを羽織っていたり、フー・フーとその娘もセーターを着こんでいることから伺える。更に後ろの湖にも注目すると、写真を撮る前は雨だったのかもしれない様子が伺える。
雨でも晴れでも、この家族はいつだって笑顔だ。娘のオムツのとれる年のフー・フーは、また素敵なハンドバックの趣味を蘇らせたようだが、それでも母親として立派に子供を育てていることが伺える。それにしても、後ろに写った青のキャラクターは、なんなのだろうか?
2010年 三世代が一つの写真に
この写真のフー・フーは決して、20代を越えているようにも見えないが、今年で彼女も31歳なのだ。彼女の娘もちょうど3歳になったところだ。おそらく、このくらいの歳なら母親と祖父がどのようにこの写真を毎年撮りためてきたのか、一緒に振り返ることができるだろう。
祖父になったヤジンは、今までに見たことのないピンク色のポロシャツを着ている。この親子三世代は皆、彼らの人生を思いっきり楽しんでいるように見える。
2011年 また新たな生命が
なんとこの写真は、ついに4人に!2011年、フー・フーは、また新たに女の子を出産したようだ。この家族は、どんどん大きく、毎年多くの愛情で包まれていくように見える。二番目の子供も、間違いなく可愛すぎる。そして、フー・フーは、長女とおそろいのボーダーの服を着ている。まるで二人は双子の親子のようだ
父のヤジンも、二人も孫が出来てどうやらとてもご満悦のようだ。その笑顔からは、幸せが滲み出ている。長女が、赤ちゃんの足をそっとにぎって写っているのも、とても愛らしい。
2012年 太陽の下で楽しいひと時
ヤジンに抱かれている二番目の娘は、ほんの一年前まで乳幼児だったにも関わらず、彼女はもう既に2歳になろうとしている。この毎年恒例の家族写真に、父のヤジンは「毎年、この今まで取った写真を振り返る度に、私は涙が止まらないんだ。どの写真も多くの愛情が感じられるから。そう、本当に言い表せないくらいの愛が。」と語っている。
今までの彼らの写真が、確かな愛に包まれていることは明らかである。間違いなく父であるヤジンは、立派に娘を育て上げ、彼女もまた二人の子供を授かり、立派に家族を築き上げようとしているのである。
2013年 家族コーデ
フー・フーと二人の娘が、可愛いらしい家族コーデに身をまとっているのは、本当に素敵だ。三人とも明るいブルーのワンピースを着ているのだ。長女の子が肩にかけているのは、素敵なハンドバック。どうやら、母親の趣味を受け継いだのかもしれない。
父のヤジンは、この写真で59歳になった。還暦もすぐそこだ。娘のフーが1歳になった最初の写真から、かなりの年月が経っていた。ヤジンは言う、「すべてがかけがえのない思い出だ。この写真集を振り返る度に、まるでタイムマシーンに乗っているみたいに過去に遡ることが出来る。」と。